1960年代後半の神戸。大阪万博の成功で町は賑わっていた。
ここからこの物語は始まる。
主人公・万俵鉄平(木村拓哉)は、阪神特殊製鋼の専務。彼は希望に満ち溢れていた。
彼の行動力は、会社だけでなく周りの人間、そして時代をも動かしていく。
彼が専務をする会社は、特殊な性能を持つ鉄を作り、様々な技術を生み出していく。
そのため、会社は成長し続ける。
鉄平の父である大介(北大路欣也)は、都市銀行の頭取である。
毎年開かれる、万俵家恒例の集まりでは、万俵家の関係者が集まっていた。
大介を中心に、大介の銀行の本店で貸付課長をしている二男の銀平(山本耕史)、長女の一子(吹石一恵)、
その長女の夫で、大蔵省主計局次長・美馬中(仲村トオル)、二女の二子(相武紗季)、
母親の寧子(原田美枝子)、鉄平の妻・早苗(長谷川京子)、高須相子(鈴木京香)。
鉄平の姿は見えない。大介が痺れを切らした頃、鉄平はやってくる。
鉄平の事業は革命的なもので、今後の日本経済発展のためには、欠かすことの出来ないものであった。そのために鉄平は阪神銀行からの追加融資を願いである。
しかし、大介の口から出た言葉は、鉄平の予想だにしない言葉であった。